NO.101
書  名 「株式先物取引入門(新版)」
著者/訳者 平田 元彦
発行所 日本経済新聞社
価  格 1,800円
 
 
 

「株式先物取引入門(新版)」からの抜粋


 



(ファンダメンタル分析)

  ファンダメンタル分析は、成長率や金利などの株価の変動要因をみることにより、株式の本質的価値を推定するものです。これは、株価は本質的価値を模索するように動くことを前提としています。つまり、ファンダメンタルズにより推定した本質的価値が実際の株価よりも高ければ、その株価は割安であるということになり、株価は早晩上昇するであろうと考えるのです。
  株価を決定する要因はいくつもありますが、ファンダメンタル分析者は、成長率、配当、リスク、金利の四つを特に重視します。



(テクニカル分析)

  テクニカル分析は、過去の価格データや出来高などの市場データから、株価の将来の動きを予測しようとするものです。この分析法は、株価は需給関係で決まり、株価はそれを映しだしたものであることを前提としています。そして、成長率や配当、金利などファンダメンタル分析者が重視する情報は、過去の株価にすでに織り込まれていると考えるのです。
  テクニカル分析は、三つに大別できます。一つは、株価グラフの形状からその後の株価の推移を予想しようとするもの、二つ目は株価データを加工して新しいテクニカル指標をつくり、その指標から今後の株価を占おうとするもの、三つ目は、出来高など株価以外の市場データから株価を予想するものです。



(テクニカル分析の最大の強み)

  テクニカル分析にはこのような問題点はありますが、無視することはできません。日経平均先物について、日々の終値をベースに、テクニカル指標の信号に基づいて機械的に売買した場合の損益をシミュレーションすると、限られた期間内では日経平均先物をもち続けた場合よりもよいものがあることが確認されているからです。テクニカル分析の最大の強みは、このような検証結果にあるといえるでしょう。コンピュータ技術やソフトの進歩により、今では検証も容易になりました。検証済みという裏付けがあってこそ、思い切った投資が可能になるのです。



(モメンタム)

 この指標は、先物価格の移動平均の上昇または下降の勢いをもって相場の転換点を把握しようとする指標です。相場の加速性を利用したもので、移動平均の上昇スピードが鈍化すれば売り、逆に下落スピードが弱まれば買いということです。
  計算方法は、まず移動平均の前日比を算出し、次に前日比どうしを比較して算出した数値を「モメンタム」とおきます。このモメンタムがプラスからマイナスに転じた時点が売り、マイナスからプラスに転じた時点が買いとなります。

 



※ ( )内タイトルは勝手につけました。

 

 
 
 
鉄 太 郎 の ナ ル ホ ド と 納 得
 


  パターン分析は、テクニカル分析の一つである。大衆の行き過ぎた動きは株価パターンとなってあらわれ、時代が変わっても、投資対象が変わっても同様のパターンが現れる。特に先物取引においては、短期的思惑が強く働くために行き過ぎのパターンがよく現れる。