NO.15
書  名 「相場錬金術発想法」
著者/訳者 彦谷 直児
発行所 同友館
価  格 2,000円
 
 
 

「相場錬金術発想法」からの抜粋


 


  売り行きが伸びず、在庫が増えてくると、生産者の方では減産や不況カクテルを組んで、生産調整をするのが現在の資本主義の仕組みである。相場というものは、あくまで資本主義という大前提のなかで動いているわけで、そのルールのなかで動いている。資本主義の中では「極端」と言う言葉を最も嫌う。極端な不況になれば政府も企業も社会もいかにそれを克服するか、最善をつくすような仕組みになっている。
  誰の目にもハッキリとしているような大不況の時が、ドン底であり、また逆に、極端な好景気もやがて押さえられる日がくるのが資本主義の姿である。
  実は、相場でもっともむずかしいのは、一般の常識では逆にゆくということである。その意味で大衆が材料を研究すれば研究するほど、相場は当たらなくなるという皮肉な現象が起こる。これからは「常識の逆」ということを、相場発想の基本にしていただきたい。

 

 
 
 
鉄 太 郎 の ナ ル ホ ド と 納 得
 

 

<相場の教訓>

■根幹
  @大勢観を裏付ける強力な哲学を確立する。
  A大勢観の無い時に売買はしない。

■銘柄の選択
  @強保ち合い、保ち合い放れ、上昇軌道中のトレンドの強い銘柄を選ぶこと。
  A下がっている銘柄を値頃感から買ってはならない。
  B値動きのよい銘柄を選ぶこと。
  C出来高の増加銘柄を選ぶこと。
  D出来高の大きい銘柄を選ぶこと。

■仕掛時にチェックすること
  @今すぐ、仕掛けなければ乗り遅れるとあせっていないか。相場の渦に巻き込まれる
   大衆の一員になっている可能性がある。
  A取らぬ狸の皮算用から仕掛けようとしていないか。上と同じく大衆の心理状態に
   陥っている可能性がある。
  B仕掛けに臆病になっているのは、市場/大衆に逆らって仕掛けようとしているとき
   であり、勇気を出して仕掛けるべきときが多い。
  C3回に2回は失敗することを覚悟して仕掛けること。
  D値頃感によって仕掛けようとしていないか。過去の高値、安値を参考に仕掛けて
    はならない。
  E一度に仕掛けるのは危険。2度3度に分けて仕掛けるべし。
  F仕掛けのポジション(大天井、大底、上げ途中、下げ途中)を認識しているか。
   認識が間違っていた場合は速やかに退却のこと。
  G相場の性格(活火山、死火山、ブル相場、ベア相場、保ち合い)を認識して
   いるか。認識が間違っていた場合は速やかに退却のこと。

■手仕舞い
  @1勝2敗で勝つ技術を身につける。
  A相場が反対方向に動いた時は迷わず手仕舞いする。
  B手仕舞いは、仕掛けよりも機敏な行動が必要だ。
  C月に1度、建て玉の整理を行う。損をしている建て玉、利の薄い建て玉は手仕
   舞いする。
  D利が乗っている建て玉は、大きく育てる。調整が入った場合は、ツナギを行う。