NO.38
書  名 これからの「勝ち組」「負け組」
(逆風の時代に成功する条件)
著者/訳者 落合 信彦
発行所 青春出版社
価  格 1,500円
 
 
 

これからの「勝ち組」「負け組」からの抜粋


 


  最近、「ビッグバンを本気でやったら、アメリカに金融占領される」とか「ビッグバンは恐慌だ!」といった声が聞かれる。私に言わせれば、こうした意見は幕末の攘夷論のようなものだ。その後、日本が発展したのは開国したからではないか。
  ついでに言わせてもらえば、日本が戦後、発展を遂げることができたのは、戦争に負けたからだ。ビッグバンで日本の金融機関が外銀に圧倒され、あたかも金融占領されたような様相を呈したとしても、私はそれでいいと思う。勘違いしないでもらいたいが、外銀が勝つ理由は「強いから」ではない。「役に立つ」からだ。

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  日本の銀行は、「不動産本位制」のもとで、土地を担保に差し出す能力がある者にだけ、カネを貸し付けてきた。つまり、銀行という看板を掲げていても、実態は不動産を担保に差し出せばカネを貸す巨大な「質屋」だったのだ。
  こんな単純なことばかりしていたので、日本の銀行は脳が退化してしまった。アルツハイマーにかかったボケ老人は20年前、30年前にやった仕事の動作を、何時間も繰り返す。それと同様に、日本の銀行も相変わらず不動産を担保にとってカネを貸す「不動産質屋」の仕事をやり続けている。

 
 
 
鉄 太 郎 の ナ ル ホ ド と 納 得
 


■一般常識では、「何もしなければリスクは無い」と信じられているが、高度成長期
  はともかく、超不景気な時代では、「何もしないのはリスク」であることを自覚する
  必要がある。

■会社は定年まで面倒をみてくれるだろうか。いや、会社が定年まで存続している
  かどうかの保証もない。当てにしている年金も、少子高齢化の影響がはっきり
  出てくる5年先、10年先にどうなっているか予想もつかない。また、2005年度
  には1,000兆円に迫ると予想されている国の借金は、大恐慌を引き起こす
  可能性もある。

■会社や国を当てにして何も手を打たないのは、いわゆる「茹で蛙状態」(蛙が釜
  で茹でられているのに気づくのが遅れ、茹で蛙になること)である。

■前向きにチャレンジするリスクは、頭と体とありとあらゆるものを総動員すれば、
  減らすことができる。また、1回失敗しても、その経験を活かして次には成功する
  こともできる。零勝零敗はだめだ。2勝1敗主義でリスクに挑戦しよう。