NO.98
書  名

トレードとセックスと死
(相場とギャンブルで勝つ法)

著者/訳者 ジュエル・E・アンダーソン/増田丞美
発行所 パンローリング
価  格 2,800円
 
 
 

「トレードとセックスと死 」からの抜粋


 



(ポーカー・プレーヤー)

  「ポーカーでは、自分に勝算があるときだけ手を打ち、そうでないときは降りる。そうすれば、結局は負ける回数より勝つ回数のほうが多くなるだろう。私は重要なカードの組み合わせはすべて記憶していて、ゲームでは非常にうまく立ち回ることができた。実際、トレーディングもポーカーも、ギャンブルというよりむしろ投機の要素を含んでいると思う。上手な投機とは、自分に勝算があるときにリスクを取ることを意味する。ちょうどポーカーで、賭けるべき手を知らなければならないように、トレーディングでは、いつ勝算が自分側にあるのかを知らなければならない」



(人が金融市場で失敗する理由)

  人が金融市場で失敗する理由は、損切りを素早くしないことだ。他に犯す過ちはトレーディングを仕事として考えないことだ。第一の最も重要なことは、資金を失わないということである。トレードに際して、私のアプローチは「潜在的な収益がいくらか?」ではなく、「潜在的な損失額はいくらか?」というものになる。第二に、利益と損失をバランスさせることで、安定的な収益を重ねるように努力することが必要だ。一度に大金を稼ぎ出すよりも、着実な利益の積み重ねのほうがはるかに大切だ。第三に、最初の二つの目標を達成した場合に限り、さらに大きな収益を実現するために努力することだ。



(トレーダーの半数以上の敗因)

  以下の引用は本書の中からだ。「ギャンブル」をすべて「トレーディング」に置き換えれば、啓発されるところがあるだろう。
 「ギャンブルは難しい。ある意味、すべての行為の中で一番難しいと言える。勝つためには強い確信を持ち、真剣に取り組まなければならない。ほとんどの人が勝てないのは自分自身を知らないからだし、知っていたとしても、自分の行動をコントロールできなければ勝てはしない。ギャンブルでは武器は自分自身だけなのだ。大多数の人間はただ自分だけを頼りにするということすらできない。その理由は多岐にわたるが、主な理由としては、自分勝手に作り上げた習慣や性格によって、自分が頼りにすべき資質そのものがあいまいになってしまっているからである。 (中略)
  ギャンブルでは、自分でガイドラインを設定しルールを作らなければならない。まさに、自分が『神』になるのである。神になればルールなど簡単に変更できる。ただこう言えばいいだけなのだ。『こいつはうまくないな』
  上記の著述は私の知るトレーダーの半数以上の敗因を表している。プロのトレーダーでもこうしたことで一度ならず、しくじってきたのではないだろうか。



(強欲、恐れ、感情)

  「ポーカーは危険なゲームであり、カネ、エゴ、感情によって形作られているものである。相手(マーケット)に対する情報を得て、洞察を加えるだけでは十分ではない。自分自身を知らなければならないのだ」
  繰り返すが、これはトレーディングの際に最も重要なことである。市場の動向が正確に「分かって」いて、トレーディング・プランもあるのに、従えないということが何と多いことだろう。もちろん、強欲、恐れ、感情に阻まれたのだ。知識も計画も情報もすぐに無用になってしまう。



(トレードの最中には何も学べない)

  「自分や対戦相手(マーケット)について学ぶのに最悪なタイミングは、賭け(トレーディング)に参加しているときである。情報は偏見に歪められてしまう。見たいものしか、あるいは見たくないものしか見ないときが多くなりすぎるのだ。賭けをすると、情報を受け取り、記憶する際、感情で歪められる。(中略)ポーカーのゲーム(トレーディング)ですぐうまくなりたいのなら、賭けに参加していない(ポジションを建てない)ときに集中するのがいいのである」



(特別の状況や好機)

  特別の状況や好機を適切に利用し、かつ最良の売買機会が発生したときにのみ売買を行うこと。これは、成功の確率をかなり高めるだけでなく、おそらくいかなる売買プランの中で最も重要なことであろう。
  前述したように、エドワード・ソープは『ディーラーをやっつけろ!』の中で、時折、勝率をプレーヤー側に有利なほうへ変えてしまうような「好機」が発生する、と述べている。また同書では、株式市場でも同じ戦略が利用できると述べている。



(鋼と炎の誓約)

  ギャンブルを始める前に、規律と不可侵の誓約を結ばねばならない。そうすれば「無敵の戦士」になれる。獲物ではなく、狩猟する側に。餌食ではなく、追う側になれる。さあ、見せてくれ。戦いに勝つ男を、規則を、まばゆいばかりの思考を。忍耐力、持続力、不屈の努力と心血を注いだ研鑚によって完全武装した者の姿を。黄昏時、敵は疲れ、妥協に妥協を重ね、交渉による解決を求めてくる。こちらの誓約は鋼と炎の誓約であるがゆえに、規律のない連中の誓約より優れている。



(大数の法則)

  保険業界には聖なる法則がある。「大数の法則」だ。専門用語を使わずに言えば、こうなる。「契約者の数が一定数以上になると、リスクが分散され、契約者同士が相互依存する要因が広く行き渡るようになるから、われわれ保険会社の収益は確保される」。これはポーカーのプレーヤーにもそっくり当てはまる。世界最低のプレーヤーでも世界最強のプレーヤーを1、2回あるいは10回は負かすことができる。しかし、ゲームをある一定数以上こなせば、カネは全部プレーヤーのスキルに従って収まるところに収まっていく。




※ ( )内タイトルは勝手につけました。


 
 
 
鉄 太 郎 の ナ ル ホ ド と 納 得
 

 

  株式相場の世界で継続的に勝つためには熟達したポーカープレーヤーのようにならねばならない。

  ★役を作るための確率を熟知している。
  ★賭けるべき時と降りるべき時を知っている。
  ★対戦相手の心理状態を読むことに長けている。
  ★何回も負け続けることがあることを理解している。
  ★ついている時とついていない時の対処を心得ている。
  ★利益と損失をバランスさせることで安定的な収益を得ている。
  ★自分のゲーム技術の向上を常に目指している。
  ★自分の感情をコントロールできる。